インプラント治療を受けるのに、年齢制限の上限はありません。下限は骨の成長が止まる20歳前後から受けることができます。
70歳を超えた高齢者もインプラント手術を受けた方はいらっしゃいます。ただ、年齢的には問題はなくても健康状態によっては諦めざるを得ない場合もあります。インプラント治療の目的は、なくした歯を取り戻すことにあります。歯科クリニックはコンビニよりも多いですが、インプラント手術のできる歯科クリニックは全体の約20%ほどしかありません。
限られた歯科医院の中から確かな技術のある歯医者さんを探すことが大事です。
意外に思われるかもしれませんが、つい最近まで大学ではインプラントを教えていませんでした。
向上心溢れる歯科医たちは有名なインプラントメーカーが主催するセミナーに参加したり、世界のインプラント学会に所属するなどして、知識や技術を身につけてきました。
最近の大学ではきちんと教えているので、今後インプラントに取り組む歯科医が増えていくことが期待できます。
インプラント治療を受ける際に気がかりなのが一体どれほどの痛みに耐えなければいけないのかということです。
金属の細い棒を歯茎の下の顎の骨に埋め込むわけですから、想像を絶する痛みをイメージしがちです。
ですが実際には、麻酔をしないわけがありませんので、せいぜい抜歯と同程度位の痛みしかありません。
親知らずを抜歯するぐらいの痛みしかないんです。入れ歯からインプラントに替えたくて歯科医を受診したにもかかわらず、「あなたにインプラントは無理です」と言われたらどう思いますか。
実はきちんと断ってくれた方があなた自身のためにもなっているんです。本当に悲劇なのは、症状と自分の技術が釣り合っていないことが分かっていない歯医者さんです。インプラントの埋入手術を受けたくても、手術が怖くて踏み出せない、という方も多いかもしれません。
必要以上に恐怖心を持っているとどうしても手術全般にわたって余分な反応をしてしまい、危ない状況を自分から作り出してしまいます。
そんな方にために、恐怖心を取り除くことのできる麻酔があります。
インプラント手術を行っている歯科医院は全体の約20%ほどしかありませんが、その中から全幅の信頼を寄せられる歯医者さんを自分だけで探し当てるのは非常に困難かもしれません。
もしあなたが本当にインプラントの名医を探したいなら、まずはしっかりとインプラントについての知識を身につけることから始めるべきです。インプラントで信頼できる歯科医は、他の歯科医院で断られた難症例でも問題なく対応できる歯科医、とも言えます。難症例で代表的なものに『充分な骨がない』という症状があります。
現在では骨造成という技術が広まっているので、骨がなければ骨を創ってそこにインプラントを埋め込みます。高血圧・糖尿病・心臓疾患・呼吸器疾患などをお持ちの方は、インプラント手術ができない可能性があります。
それでもインプラントを希望されるのなら、かかりつけのお医者さんとよく相談してから決めるべきです。妊婦の方でインプラントを希望しているなら、出産を無事に終えて落ち着いてからにしましょう。インプラントは死ぬまでもつのかが気になりますが、単刀直入に言うと分かる人はどこにもいません。
インプラントはとても新しい治療法なので、裏付けとなるデータが得られていないのです。
インプラント希望者の多くが高齢者であることもありますが、インプラントは死ぬまで満足のいく役割を果たしているようです。
専門家によれば、インプラントの寿命は40年から50年は大丈夫とも言われています。